どこまで行ける?一晩で15箇所の夜市をタクシーで巡った記録
台湾で夜の人気観光スポットといえば夜市。台湾に訪れる多くの人たちが台湾現地の食べ物を楽しむために夜市を訪れる事が多いと思いますが、今回は一晩に何箇所の夜市を一気に巡ることができるか、現地のタクシー会社さんに協力してもらい巡ってみました。実際に台北の夜市を一晩で15箇所めぐった記録をまとめてみたいと思います。
事前準備
海外での観光を効率よく行うためには、以下の4点がとても重要だと思っています。
- 事前計画を立てる
- 地図を準備する
- 現地の協力者を作る
- 協力者との事前相談
やや仕事のような段取りになってしまっていますが、事前に行ったそれぞれの具体的な準備の内容は、以下の通りとなります。
事前計画
台湾全土には200箇所以上の夜市が存在しますが、今回は台北を中心に一晩で24箇所の主要な夜市を巡る計画を立てました。一晩で24箇所は無理そうだなっとは思ったのですが、計画は少し多めに見積もって、現地で何箇所巡ることができるか相談です。
地図の準備
海外旅行で大切になってくるのが地図です。スマートフォンとWiFiを利用すれば、海外でも位置情報(GPS)の機能で簡単に目的地まで移動することができますが、観光で巡る地域全体を簡単に把握することができる地図が手元にあるととても便利です。スマートフォンでGoogleマップを利用すると、どうしても表示できる範囲が限られているのと、画面が小さくて、全体を把握することが難しいです。また、スマートフォンを紛失したり、電源が切れてしまったら、Googleマップが利用できなくなってしまいます。海外を訪れる際には、言葉が異なる現地の人たちとも簡単にコミュニケーションが取れる地図があるととても便利です。そこで、一晩で巡りたいと決めた台北にある夜市の一覧を作成しました。実際に作成した地図は、以下のページより確認することができます。
現地の協力者を作る
海外でスムーズな移動を行うためには、土地勘があり、信頼できる現地の協力者がとても大切になってきます。特に観光でスムーズな移動を行うためには、タクシーの運転手さんと知り合いになるのが一番だと思い、台北で活躍する女性タクシードライバーのコウさんを現地の知人を通じて紹介してもらいました。
協力者との事前相談
事前作成した地図をもとに、「台北で一気に一晩で夜市巡りをしたいんだけどどこまで行ける?」っという相談を事前に行い、計画を立てた際に利用した手書きメモがこちらです。
相談を持ちかけた時は、「一晩でこんなに夜市を巡る人は、世界であなただけ。」など言われましたが、快く引き受けてくれました。
数字が記載されている箇所が一晩で巡る夜市の順番で、バツ印となっている箇所は、今回訪問を見送りとした夜市になります。
相手は北京語、私は日本語のため、英語でコミュニケーションをとりながら、タクシーで一晩で巡りやすいルートを決めました。出発地点は、台北駅前のスカイ19ホテル日光拾玖(旧名称:大名ビジネスホテル)なのですが、台北駅周辺にある夜市から巡るのではなく、台北の中心街から離れた場所にある夜市から先に巡って、徐々に台北の中心街に戻ってくるルートが時間がかからずおすすめだと言われ、一晩で巡る夜市の順番を決めました。
事前準備が全て整ったので、いよいよ夜市巡りの出発です。
一晩での夜市巡り
台北には24時間営業の夜市は2箇所のみで、ほとんんどの夜市は、18時前後から深夜0時前後までの営業となるため、一晩だと5、6時間で15箇所の夜市を巡ることになります。
タクシーでの移動も考慮すると、なかなかゆっくり夜市に滞在する事はできないので、夜市の雰囲気の撮影を行って、気になる食べ物があったら購入してタクシーで食べるという強行スケジュールで巡りました。実際に夜市を巡った順番に、夜市の様子をご紹介いたします。
スカイ19ホテル日光拾玖(旧名称:大名ビジネスホテル)
スタートは、宿泊先のスカイ19ホテル日光拾玖(旧名称:大名ビジネスホテル)になります。この場所から、コウさんが運転するタクシーで、景美夜市へと南下し、一気に台北にある夜市を一晩(約5時間)で巡っていきます。
関連記事:スカイ19ホテル日光拾玖(旧名称:大名ビジネスホテル)のスイートルームに宿泊してみた
景美夜市
台北から南の方角の外れにある景美夜市。士林夜市や、饒河街観光夜市など、夜市を歩いていると日本語が聞こえてくるような観光地としての夜市では無く、台湾に住む地元の人たちが日常生活を繰り広げる夜市に行ってみたいと思ったら、景美夜市がおすすめです。景美夜市は、台北からかなり離れた景美駅から徒歩4分ほどの場所にある夜市です。台北からは離れ、台湾のローカル感が満喫できる場所です。夜市には、台湾にある一般的な夜市と同じように、飲食、衣類、ゲームを中心とした屋台が軒を連ねています。
公館夜市
公館夜市は、台湾大学が近くにある夜市です。夜市の中を歩いていると、とても沢山の台湾大学の学生が歩いています。夜市の中の店舗は、台湾料理、衣類関係、靴、フルーツやおやつやジュースなど様々なジャンルがあります。学生街の夜市のためか、他の夜市では見かけることが無い、ビールやカクテルを提供する現代風のバーもあります。夜市の中の道はそれほど広くないので、場所によっては混んでいて歩き辛い場所もあります。
師大夜市
師大夜市は、国立台湾師範大学のすぐ目の前にある夜市です。最寄に台湾大学もあり、公館夜市同様に、若者が多い夜市です。夜市の雰囲気的には、公館夜市よりも店舗の数やお洒落な感じは、師大夜市の方が上回っている印象をうけます。イメージ的には、東京の原宿のようなファッションストリート的な若者が多く集まる夜市です。観光客の数は少なく、国立台湾師範大学や台湾大学に通う学生が多く集う夜市になります。台湾料理を楽しむだけでなく、現地の若者のライフスタイルを目の当たりにするのにも、おすすめの夜市です。
臨江街夜市 (通化夜市)
臨江街夜市は、台湾のランドマークである台北101から徒歩15分ぐらいで行ける場所にある夜市です。臨江街夜市は、台北の三大夜市となる一本道ならがらも奥が深い夜市です。観光客は少なく、台湾に住む地元の人たちでとても賑わっています。24時間営業では無いですが、深夜2時まで営業していて、台北の中にある夜市では、士林夜市よりも遅くまで営業しています。広い夜市の中には、台湾料理の屋台をはじめ、海鮮、干物、洋服、下着、靴、雑貨、フルーツ、ジュース、おやつ、マッサージと、一通りの種類の屋台や店舗が軒を連ねています。大きな夜市で、地元の雰囲気を感じ取りたいのであれば、臨江街夜市はとてもおすすめの場所です。
饒河街観光夜市
観光客が多いとされる饒河街観光夜市。歩いていると日本語を耳にする事があるほど、日本人も多く歩いている夜市です。夜市の食事については、入口にある胡椒餅が有名ですが、全般的な割合としては、海鮮系が多い夜市です。士林夜市のように通路が入り組んでいない真っ直ぐに伸びる直線なので、迷う事無く一通りの屋台を眺めることができます。ただし週末の夜はとても賑わっているのと、歩ける通路が限られているため、前の人が立ち止まる度に大行列ができ、いつの間にか動きが止まってしまいなかなか前に進めないといった状態も発生します。饒河街観光夜市を入口から端から端まで歩きながら全体を撮影してみましたので、雰囲気とあわせて饒河街観光夜市の特徴についても、あわせてご紹介していきたいと思います。
遼寧街夜市
遼寧街夜市は、台湾に住む地元の人たちが、ワイワイガヤガヤお酒を飲みながら、円卓を囲みコミュニケーションを図るための活気がある夜市です。観光客はほとんど見かけることはありませんが、お店によっては、日本語が通じる場所もあります。こんなにローカルな夜市なのに、日本語が通じるんだっと思ってしまいました。車やバイクが頻繁に往来する少し道幅が広い通りに台湾料理、海鮮系の料理店が中心の夜市になります。夜市の中では、お店の中で夜遅くまで一番お酒が飲める場所だと思います。お酒臭さと日本の居酒屋のような賑わいを感じ取れます。
雙城街夜市
雙城街夜市は、昼間は晴光市場として賑わい、夜は台北ではめずらしい24時間営業の夜市になります。他の夜市と比較すると、規模はそれほど大きくはありませんが、地元台湾のお料理を中心に、雙城街夜市から晴光市場にかけて様々な店舗が軒を連ねています。実際に昼間の晴光市場の様子。晴光市場から直結する雙城街夜市の様子。24時間営業の雙城街夜市の様子について、現地へ足を運び、確認してきましたのでご紹介させていただきます。
寧夏路夜市
台北駅から比較的近い場所にある寧夏路夜市。夜市の中を歩いていると、日本語もチラホラ聞こえてくることがあります。寧夏路夜市は、一直線なのと、通路が比較的広いので歩きやすい夜市です。ただし、道が広い分、夜市にバイクで訪れる地元の人たちも多く、歩道にまでバイクが普通に走ってきますので、歩道だから大丈夫だろうと気を抜いていると危ないので注意する必要があります。料理は海鮮系から地元の台湾料理、台湾フルーツ、などなど、様々な種類が豊富にあります。他の夜市と比較すると、あまり雑貨等を販売しているお店の数が少なく、飲食系が中心の夜市となります。店舗型の夜市の軒先には、鶏が一匹そのままの姿で販売されているなど、台北駅の近くで、地元の夜市を満喫するのにはおすすめの夜市となります。
延三夜市
延三夜市は、延平北路三段道路沿いにある夜市です。台北にある夜市は、夜市専門に設けられた道というような半分歩行者天国みたいな道沿いにあるのが一般的ですが、延三夜市は普通の道路沿いにある夜市になります。屋台が軒を連ねるというよりは、道沿いの店舗が歩道にテーブルや椅子を並べ、お料理を提供するといったスタイルを取るところが多くあります。なので、夜市でよく見かける雑貨やゲームといった屋台や店舗はほどんどありません。食事がメインとなる夜市になります。
大龍街夜市
大龍街夜市は、地元の人が買い物や屋台を楽しむための夜市です。観光客はまずいません。車やバイクが往来する道沿いで、屋台が道路に直面しているため、車やバイクに乗ったまま、屋台で買い物をする人たちも沢山います。雰囲気的には、地元の人たちの憩いの場っというような感じが漂う場所になります。台湾の地元の人たちの暮らしを目の当たりにしたり、地元台湾料理の味を楽しむのに最適な夜市になります。
士林夜市
台湾で一番巨大な夜市といえば士林夜市です。観光地化された夜市とよく言われますが、分かりやすく言えば、上野のアメ横そっくりな夜市です。飲食、雑貨、衣類、家電などなど夜市の中には様々なお店が軒を連ねています。一泊二日の小旅行で、台湾の味や買い物を求めるのであれば、士林夜市に訪れることによって全て満たされる場所です。唯一士林夜市で他の夜市と比較した場合に満たされないことは台湾らしさをあまり感じることができない点です。士林夜市の中を歩いていると、上野のアメ横を歩いている錯覚になるぐらい、アメ横に似ている場所です。
三和夜市
三和夜市は、衣類や雑貨など日常生活を送るのに必要な用品類を販売する屋台が多い夜市になります。一般的な夜市の飲食店とそれ以外の屋台を比較した時に8:2、9:1ぐらいの割合なのに対して、三和夜市は、6:4ぐらいの割合で飲食店以外のお店が多くあります。女性をターゲットにした屋台も多く、他の夜市では見かけることが無いネイル専門の屋台もあります。食事は地元の台湾料理がメインとなります。観光客向けでは無く、台湾の地元の人たちが普段利用する夜市です。
華西街観光夜市
華西街観光夜市は、台北で最古のお寺、龍山寺の近くにある夜市です。マッサージ店、ヘビやスッポンのお店、海鮮料理店の生簀には、調理前の大きなウツボが泳いでいたりと、他の夜市とは異なる異空間な場所です。華西街観光夜市は、昔は風俗街としても有名だった場所でもあり、怪しい雰囲気が残る夜市です。普段行き慣れた台北の夜市に飽きたら、ふらっと足をのばして華西街観光夜市の雰囲気を体感してみるのもおすすめです。
廣州街夜市
廣州街夜市は、華西街観光夜市と直結している夜市です。廣州街夜市の正面入口から奥へと進んでいくと、華西街観光夜市の華やかな門が出てきます。華西街観光夜市は、海鮮やヘビやスッポン料理など、台北にある夜市の中では少し変わった飲食店が多いですが、華西街観光夜市へ訪れた際に、地元の台湾料理を食べたくなった場合は、廣州街夜市へと進むのがおすすめです。廣州街夜市には観光客の姿は、ありません。台湾に住む地元の人たちが足を運ぶ夜市です。
南機場夜市
南機場夜市は、アウェイ感が満載な地元の夜市です。夜遅い時間帯に南機場夜市を訪れる観光客は見かけることはまずありません。台北にある夜市の中でも、特に地元の人たちが通う夜市という雰囲気がとてもある夜市です。細い道路に面して沢山の屋台が並んでいて、バイクに乗った地元の台湾の人たちが、ドライブスルーのように何台も屋台で買い物をしていく姿を目の当たりにすることができます。
上記で撮影した夜市の様子は、全て一晩に撮影してまとめたものとなります。
一緒に一晩で15箇所の夜市を巡ってくれたコウさんにお礼をすると共に、今回巡ることができなかった夜市は、次回コウさんに連れていってもらう約束を行いましたので、次回台湾を訪れた際には、続きの情報をお伝えいたします。
コウさん!謝謝
タクシーの貸切予約について
台湾観光で効率よく観光を楽しみたい場合は、タクシーを貸切にして巡るのがおすすめです。4人乗りのセダンタイプだと、以下の料金相場となります。
※スマートフォンからアクセスの場合は表が横スライドします。
貸切時間 | 台湾ドル | 日本円 |
---|---|---|
3時間 | 3064 | 12256 |
4時間 | 3861 | 15444 |
5時間 | 4663 | 18652 |
6時間 | 5455 | 21820 |
7時間 | 6583 | 26332 |
8時間 | 7079 | 28316 |
9時間 | 7851 | 31404 |
10時間 | 8417 | 33668 |
11時間 | 9025 | 36100 |
12時間 | 9923 | 39692 |
台湾のタクシー貸切予約は、以下のページより日本語で事前予約を行うことができます。
台湾夜市と市場の特徴を確認する
台湾にある夜市と市場の特徴をまとめています。夜市は、主に18時から0時。市場は9時から20時ぐらいが営業時間の目安です。中には、雙城街夜市や師大夜市のように、24時間営業の夜市もあります。また、朝ごはんを食べることができる早朝から営業している永楽市場のような夜市もあります。各夜市や、市場の営業時間や雰囲気、特徴の比較などもご紹介しています。
台北にある夜市の雰囲気・特徴
台北にある夜市の一覧です。実際に各夜市をめぐってその場の雰囲気や特徴が伝わる場面を撮影しながら、まとめています。
台北にある市場の雰囲気・特徴
台北にある市場の一覧です。実際に各市場をめぐってその場の雰囲気や特徴が伝わる場面を撮影しながら、まとめています。
日本語が通じる台北観光におすすめのホテル
日本語が通じて、宿泊者の99%が日本人というスカイ19ホテル日光拾玖(旧名称:大名ビジネスホテル)の19階にあるスイートルームに宿泊しました。実際に宿泊して確認してきたスイートルームや、アメニティ、シャワーの勢いなどについてレポートしています。
関連記事:スカイ19ホテル日光拾玖(旧名称:大名ビジネスホテル)のスイートルームを確認する
台湾観光で人気のオプショナルツアー
台湾観光をガイド付きで効率よく巡りたい場合は、オプショナルツアーに事前申込するのがおすすめです。台湾観光で特に人気が高いオプショナルツアーをご紹介いたします。