士林夜市の雰囲気と特徴
台湾で一番巨大な夜市といえば士林夜市です。観光地化された夜市とよく言われますが、分かりやすく言えば、上野のアメ横そっくりな夜市です。飲食、雑貨、衣類、家電などなど夜市の中には様々なお店が軒を連ねています。一泊二日の小旅行で、台湾の味や買い物を求めるのであれば、士林夜市に訪れることによって全て満たされる場所です。唯一士林夜市で他の夜市と比較した場合に満たされないことは台湾らしさをあまり感じることができない点です。士林夜市の中を歩いていると、上野のアメ横を歩いている錯覚になるぐらい、アメ横に似ている場所です。
目次
士林夜市の雰囲気
士林夜市は場所も広いですが、人の数はどの夜市と比較しても一番多い夜市です。広い通りも、狭い通りもどこも人で溢れています。台北の街や駅の地下街を歩いていると、東京と比較するととても人が少なくて歩きやすいなっと思うことが多いのですが、特に週末の士林夜市は、台北の街中や駅の地下街などよりも人が多くいます。士林夜市の人の多さは、まさに混雑する都心の人ごみの中にいるような感覚になります。
士林夜市は、地上と地下に大きく分かれます。地上は飲食、雑貨、衣類、ゲームなど様々な店舗がありますが、地下は飲食がメインの場所となります。士林夜市の地上と地下に分けてご紹介していきたいと思います。
地上
士林夜市の地上は、飲食ができる屋台、雑貨などを販売する店舗、衣類などを販売する店舗、ゲームコーナーなどどの夜市でも見かけるようなジャンルの店舗があります。実際に様々な夜市を訪れながら士林夜市を訪れると感じるのが、衣類関係のお店が、日本でみかけるようなシッカリとしておしゃれな洋服や靴が販売されていると感じます。
台北から南寄りに離れた景美夜市で販売されている洋服や下着などと比較すると、とてもシッカリとした商品が販売されているというのが伝わってきます。
ただ逆に、日本と同じような感じの店舗が多いので、いつもと同じ見慣れた光景というような感覚にもなってしまいます。
士林夜市の中を散策していて、明らかに他の夜市と異なるっと感じたのが、このナイキのお店です。他の夜市にはまず無いのと、夜市というよりはデパートに近いような感覚になるお店もあります。
逆に他の夜市でも販売していそうな時計やアクセサリー、洋服を販売するお店なども多数あります。
台湾の若者は、士林夜市もデートスポットなのかなっと思います。
他の夜市では、地元台湾の恋人同士が手をつないで歩くというよりは、一緒にモリモリ食事をするという光景をよく目の当たりにするのと比較すると、士林夜市は年齢層が若いという印象を受けます。
蚵仔煎など台湾の小吃を提供しているお店も、若者ウケを狙ったお店が士林夜市には数多くあります。写真では分かりませんが、こちらのお店からは大音量のヒップホップな音楽が流れていました。ファッション関係のお店かと思ったら、蚵仔煎のお店でした。
士林夜市の端の方にある店舗や通路は静まりかえった他の夜市でもみかけそうな通路の一角もあります。
こちらは大通りに面していて、人通りが多い通りです。ゲームを楽しむ人ごみができています。日本人の感覚からすると、スマートボールで遊ぶ人っているのかな?っと思ってしまうの人が多い気がするのですが、士林夜市ではゲームを楽しむ人たちも頻繁に見かけます。
こちらは射的ゲーム。士林夜市の地下にも射的ゲームコーナーがありますが、ゲームコーナーは地下よりも地上の方が賑わっています。
屋台は、目の前で調理する様子を見ることができるので、食欲がそそられます。
地上には沢山の屋台があります。美味しいお店は、他の夜市では見る事ができないほどの行列ができているのも士林夜市の特徴です。
屋台に「北海道」の文字が記載されている屋台です。少し行列ができています。
こちらはいつも大行列ができることで有名なフライドチキンの屋台です。
いつ訪れても果てしない行列ができています。
夜市は、バイクがよく通過するので気をつけなくてはなりませんが、士林夜市は、普通に車が夜市の中を通過します。なんでこんなに人しか歩かない細い道なのに、車が通過するんだと思ってしまいます。前方からレクサスがやってきました。
思いっきりみなさん車にぶつかりながら歩いていました。これも日本ではなかなか目の当たりにできない光景かと思います。台湾では、歩道、車道という考えはあまり無く、バイクや車が通過できる幅があれば、一方通行で無い限り、どこでもバイクや車が通過するので、気をつけた方がよいです。日本の道を歩いている感覚で、ここは歩道だからバイクも車も来ないだろうっと思っていたら、突然後ろからバイクや車がやってくることがとてもよくあります。
地上から地下の飲食街へと向ってみたいと思います。
士林夜市の中には、地下街へと案内する看板があちらこちらにあります。指示に従って歩いていくと、お土産店やゲームコーナーなどがあるアーケードへと入っていきます。
アーケードを抜けると、地下へと続く階段が出てきます。手前に地下へと降りるエスカレーターがあるのですが、下りが壊れていて、エスカレーターで降りることができません。エスカレーターは止まっているので、階段のように下りることはできます。
地下
士林夜市の地下には、様々な飲食店があります。士林夜市の名店といわれる飲食関係のお店は地上よりも、地下の方が多いと思います。
士林夜市の地下は、主に海鮮系のお料理が多い気がします。
士林夜市で有名な、巨大な特大フライドチキンも地下にあります。
新鮮な活きたエビをその場で調理してくれるお店もあります。
地下の飲食街から、地上の市場に出るのには、エスカレーターが利用できます。下りは故障していて動かないエスカレーターです。このエスカレーターを利用すると、地上の市場へと出ることができます。
士林夜市の主な特徴
士林夜市は台湾で最大の夜市です。観光化されている夜市のため、観光客がとても多いのが最大の特徴です。ローカル感は感じられませんが、飲食、ゲーム、雑貨、衣類、電化製品など様々な店舗が軒を連ねており、お土産を買うのにも最適な場所です。食事は、台湾定番料理の小籠包、牡蠣オム、ビーフンなど様々な種類を楽しむことができます。とにかく人が多い場所なので、迷子にならないためにもグループで行動する際には、あらかじめ迷子になった場合の待ち合わせ場所を決めておくのが無難です。士林夜市は地下と地上に分かれており、昼間は地下の店舗が賑わっていて、夜になると地上の夜市が賑わってくるのが特徴です。初めての台湾で、夜市を味わってみたいのに訪れるのに最適な場所です。
- 台湾最大の夜市。
- 飲食、ゲーム、雑貨、衣類など様々な店舗がある。
- 広大で人が多くごちゃごちゃしているので迷子になりやすい。
- 昼間は地下、夜は地上の屋台がおすすめ。
- 雨の日でもほとんど濡れずに楽しむことができる。
士林夜市の口コミ情報を以下のページから確認することができます。
士林夜市にある主な店舗の種類
士林夜市には、飲食店を中心に服や雑貨などの販売や、的当ゲームなどを楽しめる場所があります。
飲食店
- ワンタン
- 大腸、小腸包み
- 泡泡冰
- 炸鶏(豪大大鶏排)
- 生ジュース
- 臭豆腐
- 台湾風天ぷら
- 蚵仔煎
- 麺類
- 炒め物
- ステーキ
- 辛臭豆腐
- 鉄板焼き
- カキ氷
- 葱餅
- 水煎包
- 大餅包小餅
- ビーフン
- イカスープ
- ソーセージ
- 串焼き
- おこし
- お粥
- 排骨
- 小籠包
- 涼麺
- 葱油餅
- 愛玉
- 棺材板
- 炒飯
- 魯肉飯
- 点心
- ワッフル
- エビ焼き
- おもち
ショッピング
- 服
- 雑貨
遊び
- 的当てゲーム
- ゲーム
人気店
豪大大鶏排
士林市場の名物の巨大なフライドチキンがあるお店です。普通の味と、辛い味と2種類あるので、購入時に辛くしたい場合は、「辣(ラー)」。辛くしたくない場合は、「不要辣(プーヤオ ラー)」と伝える必要があります。発音が難しい場合は、スマートフォンや筆談を利用して、「不要辣」という文字を伝えてあげれば、普通の味の豪大大鶏排を注文することができます。辛さは唐辛子系の辛さでは無く、胡椒系の辛さで、それほど辛くはありません。
新竹家郷碳烤香鶏排
士林夜市でフライドチキンといえば豪大大鶏排が有名ですが、新竹家郷碳烤香鶏排も士林夜市で有名なフライドチキンのお店です。こちらも行列ができていることが多い屋台で、価格は70元(約280円)の価格です。大きなフライドチキンを豪大大鶏排のようにそのまま食べることもできますし、一口サイズにカットしてもらって食べることもできます。味は、豪大大鶏排と同じく、ノーマルな味付けか、スパイシーな味付けの2種類から選ぶことができます。
士林原味大香腸
士林夜市の地下の美食街にある大腸で小腸を包んで食べるソーセージのお店です。もちもちの触感の生地に、たっぷりの野菜とソーセージをはさんで食べるスタイルのホットドックのような食べ物です。このスタイルの似たような食べ物は、士林夜市に限らず、台北の秋葉原としても有名な光華商場の裏の屋台などでも販売されています。味は黒胡椒味やニンニク味などから選ぶことができます。
大頭龍蚵仔煎
士林夜市で牡蠣のオムレツといえば、大頭龍蚵仔煎が有名です。60元(約240円)のリーズナブルな価格で牡蠣のオムレツを楽しむことができます。日本人にもとても有名なお店です。牡蠣のオムレツの他にも、蛤スープ50元(約200円)、魯肉飯30元(約120円)、炒飯80元(約320円)、ワンタンスープ50元(約200円)、エビ揚げ200元(約800円)、炒めイカ80元(約320円)、青菜炒め40元(約160円)など様々なお料理を楽しむことができるお店です。
忠誠號蚵仔煎
日本語のメニューもある台湾の食堂です。定番のメニューである、臭豆腐、蚵仔煎(牡蠣入りのオムレツ)、魯肉飯などが販売されています。台湾グルメの味をまずは気軽に味わってみたい時に利用すると便利な飲食店です。
阿宗麺線
ガッツとカツオ出汁が効いたにんにく醤油味のスープに、日本のソーメンよりもシッカリとした触感の細麺が入った台湾料理の麺線が食べられるお店です。メニューは小50NT$(約200円)、大65NT$(約260円)の2種類のみになります。具材は、豚モツとパクチーが入っていいるので、東南アジア風な味を楽しむことができます。モツとパクチーが大丈夫な方は、おすすめです。士林夜市にあるお店は分店で、台北の至る場所でみかけるお店でもあります。
丞祖胡椒餅
胡椒餅は台湾料理の一つで、胡麻だらけのパンのような生地の中に、味付けされた葱や肉がぎっしりとつまった饅頭のようなお料理です。価格は45元で、士林夜市に限らず、様々な場所でみかけます。ただし、場所によって味付けが異なるので、同じ胡椒餅として販売されていても、食べる場所によって風味が異なるのも魅力の一つです。
原上海生煎包
肉汁たっぷりでジューシーな小ぶりの肉まん店です。一つ12元(約50円)と安い価格のわりには、癖になる味が特徴です。安くて美味しい台湾の味を楽しみたい場合におすすめのお料理です。
黒美林
士林夜市の中にある台南料理が食べられる居酒屋風のお店です。価格は50元(約200円)から価格が高いものだと700元(約2800円)ぐらいのメニューがあります。台湾の地元の人たちに人気の店舗で、日本人観光客をみかけることはありません。台北で地元の人たちに人気の台南料理を味わってみたい方におすすめのお店です。
曽記
士林市場の地下の飲食街にある様々な台湾のお料理を楽しめるお店です。小籠包が特に人気で、一皿に8個入っていて100元(約400円)の価格になります。牡蠣のオムレツ風、魯肉飯、空心菜、蟹の揚げ物といった台湾のお料理をいろいろと楽しむことができるので、日本人向けの場所です。台湾ビールは、大きいサイズで80元(約320円)の価格になります。
お土産
台湾で定番のお土産といえばパイナップルケーキ(鳳梨酥)。同じ販売店のブランドの中でも、価格が安いものから価格が高いものまで様々な種類があります。実際に価格が高いものから、価格が安いものまで食べてみたのですが、パイナップルケーキのサクサク感以外は、価格の差であまり味の差はないかな?っと思うのが個人的な感想です。台湾の定番のお土産で定番のパイナップルケーキを購入するなら、士林夜市で美味しい食べ物を食べながら、価格が安いパイナップルケーキのお土産を買うのがおすすめです。台北にある主要な夜市は、片っ端から訪れてきていますが、台湾旅行定番のお土産が販売されているのは士林夜市が一番充実していると思います。
士林夜市のご紹介は以上となります。次は、台湾に住む地元の人たちが衣類や雑貨など日常生活を送るのに必要な用品類を販売する屋台が多い三和夜市をご紹介いたします。
士林夜市の関連情報
士林夜市の関連情報を以下よりご確認いただけます。
台湾夜市と市場の特徴を確認する
台湾にある夜市と市場の特徴をまとめています。夜市は、主に18時から0時。市場は9時から20時ぐらいが営業時間の目安です。中には、雙城街夜市や師大夜市のように、24時間営業の夜市もあります。また、朝ごはんを食べることができる早朝から営業している永楽市場のような夜市もあります。各夜市や、市場の営業時間や雰囲気、特徴の比較などもご紹介しています。
台北にある夜市の雰囲気・特徴
台北にある夜市の一覧です。実際に各夜市をめぐってその場の雰囲気や特徴が伝わる場面を撮影しながら、まとめています。
台北にある市場の雰囲気・特徴
台北にある市場の一覧です。実際に各市場をめぐってその場の雰囲気や特徴が伝わる場面を撮影しながら、まとめています。
日本語が通じる台北観光におすすめのホテル
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